ブルガリアにおけるパターンオーダーおよびビスポークテーラリング
なで肩は硬い生地を受け付けず、広い背中は伸びてから元へ戻る組織を求めます。ソフィアやプロヴディフの熟練テーラーは、この条件を確かめてから鋏を握ります。体型が生地の目付を決めるのであって、その逆ではありません。だからこそ260g/m2のウーステッドは通年の柔らかさを必要とする体に置かれ、480g/m2の紡毛コート地は肩の上で角を保つべきシルエットへ割り当てられます。Super 130sのメリノは滑らかですが、より遅い裁断と細かい運針を要求します。お客様は図解の案内に沿ってカメラで採寸を終え、ブルガリア仕立てのジャケットをバーチャル試着の画面で見比べたうえで、衿とボタン、裏地、ポケットの配置を確定なさいます。確定した数値はスリヴェンやルセの裁断台へ移り、毛芯の据え付けと革部材の仕上げへ引き継がれます。
