エストニアにおけるパターンオーダーおよびビスポークテーラリング
まっすぐな背中と広い肩は、自らの重さを支えながら縫い目で崩れない生地を求め、痩身の体型はその逆を求めます。タリンやタルトゥの仕立て屋は、この要求を先に読んでから組織の性質を選びます。160g/m2の亜麻リネンはシャツに向き、着るほどに柔らかくなります。ジャケットとトラウザーズには線が生きるよう280g/m2や340g/m2が要ります。寒い季節にはウールフランネルと梳毛地が、キュプラ裏地や天然の角ボタンとともに入ってきます。衿、袖口、ポケット、ゆとり、刺繍の文字をお決めになると金額がすぐ動き、エストニアのアウターの姿は短いバーチャル試着に収まります。カメラは立ち位置を知らせながら寸法を記録します。数値はナルヴァやパルヌ、ヴィリヤンディの工房へ移り、手で芯地を据えリネンを裁つ作業へ続きます。
